2015年12月07日

John Muir Trail 〜Permit〜

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ジョン・ミューア・トレイルは、どんなに気合や意気込み、情熱があろうともそれだけでは歩くことは許されない。
ウィルダネス・パーミットと言う許可書を取得しなければならないのだ。
ここ数年はハイカーの増加、今年は映画「Wild / わたしに会うまでの1600キロ」の影響で特に多かったようだ。
パーミットを発行することでハイカーの人数を制限し、自然に対してのダメージを最小限に抑えるといった考えだ。
だが、このパーミットの取得はどのパス(峠)越えよりも困難なものだろう。
各トレイル・ヘッド(登山口)毎にパーミットの発行数を限定している。
Lyell Canyon trailhead:1日25人、うち15人分が事前予約、10人分が前日の11時から受付が開始される先着順(first-come, first-served)によるもの。
Happy Isles to Little Yosemite Valley, Happy Isles pass-through, Glacier Point to Little Yosemite Valley, and Sunrise Lakes trailheads:1日20人、全てが事前予約。前年まではfirst-come, first-served分の枠が用意されていたが今年から変更になったようだ。キャンセルが出た場合は前日11時からのfirst-come, first-servedとなる。
なお、事前予約は24週前からFax,電話,手紙のいずれか、first-come, first-servedはWilderness Centerで行っている。大抵の場合事前予約は直ぐに埋まってしまう。僕の場合は初めからfirst-come, first-served狙いでヨセミテのWilderness Centerへ向かった。

更に今年はDonohue Passを越えるのにパーミットが必要になった。
その発行数は1日あたり45人。
このパーミットを取得出来なければJMTから一旦逸れてDonohue Passを迂回するルートを歩かなければならなくなる。
実際にこのパーミットを取得出来ずにJMTを歩いているハイカーに出会った。彼はヨセミテ周辺のトレイル・ヘッドからスタートする為のパーミットの取得は難しいと考えヨセミテ国立公園から100km程パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)のルートを北上したSonora Passからのパーミットを取得。そこからTuolumne Meadowsまで歩きMono Pass trailheadからJMTよりも東側のトレイルを歩いた。そしてThousand Island LakeからJMTへと合流したのである。

Tuolumne Meadowsで出会った彼女もヨセミテからのパーミットの取得は難しいと考えた。
彼女はTuolumne MeadowsからのパーミットとDonohue Passのパーミットを無事取得しWhitney Portalまで歩いた後にTuolumne Meadowsまでバスで戻りそこからJMTの起点であるHappy Islesまで歩きJMTスルーハイクを完結させたのだ。

パーミットの取得が難しくなりつつある昨今、このような歩き方も一つの方法ではないだろうか。
しかし、僕はJohn Muir Trail Thru-Hikingのトラディショナル・ルートであるHappy IslesからMt. Whitneyまでのルートに拘ったのである。
そのパーミットの取得はまさに“運”次第なのだ。
言ってしまえばパーミットさえ取得出来てしまえばJMTをスルーハイクする事は決して難しいものではないだろう。

パーミットを取得した人が全員JMTスルーハイクを目指しているのでは無い。むしろ、スルーハイクをするハイカーはそのうちの数人だ。

Permitについて詳しくはNational Park Serviceのホームページを御覧下さい。


僕はHalf Domeに登りたいと思っていた。
ヨセミテを象徴するHalf Domeに登りたいという気持ちはちょっとしたミーハー的なものだったのかも知れない。
Half Domeを登るのにもパーミットが必要となる。
日帰りハイカー以外のいわゆるバックパッカーは1日75人がパーミットの取得が可能だ。そのうち50人分が事前予約、残りの25人分が前日申請分だ。
事前予約は登る予定日の2日前からRecreation.govにて申し込み可能でこれは抽選となる。
僕は前日にウィルダネス・パーミットと一緒にハーフドーム・パーミットの申請をヨセミテのWilderness Centerで行った。これは11時から受付開始でfirst-come, first-servedとなる。
ハーフドーム・パーミットの発行には$8掛かったと記憶している。

JMT 2015
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2015年12月05日

About John Muir Trail

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John Muir Trail (ジョン・ミューア・トレイル/JMT)とはアメリカ合衆国 カリフォルニア州東部のシエラ・ネバダ山脈を縦断するロング・トレイルである。
北の起点はYosemite Valley内のHappy Isles(標高1,230m)、南の起点はアメリカ本土最高峰のMt. Whitney(標高4,418m)。
この2つの地点を結ぶ約340kmのトレイルがJohn Muir Trailである。しかし、実際にはMt.Whitneyからトレイル・ヘッド(登山口)のWhitney Portalまで下りなくてはならないので更に約17.6km長くなる。途中、観光名所のHalf Domeへ登ると勿論更にその距離は伸びる。

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ヨセミテ国立公園、セコイア国立公園、キングス・キャニオン国立公園、ジョン・ミューア・ウィルダネス、アンセル・アダムス・ウィルダネスという 5つの自然保護区を歩き、10ヶ所のパス(峠)を越えていく。
途中、一旦トレイルを外れ街などに下りて食料などを補給しながら歩く事となる。

ジョン・ミューア・トレイルという名称からジョン・ミューアがこのトレイルを作ったと思われがちだが、ミューアの死去後 1915年にシエラ・クラブがカリフォルニア州議会で決議を勝ち取り最初の予算1万ドルでトレイルの整備が始められた。それから23年の歳月を経て1938年 Mather Pass周辺の整備によって完結した。ジョン・ミューア生誕100年後の出来事だ。

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ジョン・ミューアは1838年4月21日 スコットランドで産声を上げた。彼は、農夫、発明家、牧夫、ナチュラリスト、探検家、作家、そして環境保全主義者と多くの顔を持つ。
1849年、ミューア一家はアメリカ合衆国に移民することを決意する。
1867年、ミューアはインディアナポリスにある馬車の部品を扱う店で仕事中に目を負傷し一時的に失明した事を機に、彼が本当に見たいものは自然界そのものだと認識したのである。その1ヶ月後には視力は回復した。
そして、ミューアの放浪の日々が始まった。
インディアナポリスからメキシコ湾まで1,600kmを歩きキューバまで航海しパナマ地峡を渡り西海岸に到達、1868年3月 サンフランシスコに上陸したのである。そこでミューアを魅了したのがシエラネバダ山脈とヨセミテだったのだ。
その夏、ミューアは羊を率いてヨセミテに移り住んだのである。29歳の時であった。
彼は愛するシエラネバダ山脈、ヨセミテを幾度と無く散策した。そこで氷河を発見しヨセミテ渓谷が氷河によって削られて出来上がったという学説を生み出した。
後年、彼は執筆活動に力を入れる。
「センチュリー」誌に一連の記事を掲載して、山間部草原地帯が放牧によって荒廃し危機的状況であることを訴えた。そして、同誌の編集者であるロバート・アンダーウッド・ジョンソンの協力の下その救済に取り掛かった。1890年には二人の多大な努力によってヨセミテ国立公園の制定が国会で決議されたのだ。
ジョンソンをはじめとする人々は、ヨセミテ国立公園を保護する組織の設立をミューアに提案した。そして、ミューアは1892年にシエラ・クラブを設立しその生涯を終えるまで会長を務めることとなる。「自然の保護は、自然を知るところから始まる」との思いから、多くの人を森に誘い出し自然教室を開くなど、その素晴らしさを体験させて「自然と人間との共生」を説いた。
第26代大統領セオドア・ルーズベルトはミューアに関心を抱き1903年にヨセミテに居るミューアのもとを訪問しミューアの情熱に心を動かされ、今に繋がる国立公園の理念を確立させていった。
ミューアとシエラ・クラブはヨセミテやシエラネバダ山脈を守るために幾多の闘いを繰り広げた。代表的なものは森林伐採・ダム建設の反対運動であった。西部開拓の嵐が吹き荒れていた頃、ゴールドラッシュで人口が急増した西海岸の人々が、豊かな森に豊富な水を蓄えたこの地に目を付け開発しようとした。ミューアはそれに真っ向から異議を唱えシエラネバダの大自然を命懸けで守り続けた人物なのだ。
そんな彼は「自然保護の父」と呼ばれている。
それらの偉業を讃えて作られたのがジョン・ミューア・トレイルなのである。

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2015年12月03日

John Muir Trail 〜始めに〜

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小田和正風に「何から伝えればいいのか...」
分からないまま時は流れて、コレを書いているのは師走になったばかりの日。帰国してから2ヶ月以上も経っている。
帰国したということはそう、海外に行っていたのである。
8月下旬からアメリカはカリフォルニア州におよそ1ヶ月間、うち3週間程はシエラの大自然の中で“喰って、糞して、寝て、歩く”という至ってシンプルだが濃厚な生活をしてきた。
舞台はジョン・ミューア・トレイル。
長い道のりをテントや食料の入ったバックパックを背負って歩いて来た訳だ。俗に言うロングディスタンス・ハイキング、スルー・ハイキングと呼ばれるものだ。
だからと言って、(今のところは)劇的に人生が変わったと言うようなことは無いのだが。それでも何か変わったところは?と聞かれれば、ジョン・ミューア・トレイルを歩いて体重が6kg〜7kg弱落ちた事と髭が随分と伸びた事かな。

Ultra Light Hikingと言うStyleとの出逢いによって僕の山歩きは頂上を目指す“点”から長く遠くへ歩くといった“線”へとシフトしていった。
それまでの僕の山歩きと言ったら山で作って食べる食事であったりテントで寝るといった事が楽しみであって歩くこと自体は辛いことも...。
それが、荷物をシンプル軽量にしたら歩くことが楽しくて気持ちいい。
すると、もっと遠くへもっと長く歩きたい、という気持ちがどんどん大きくなりいつしかウルトラライト・ハイキング、ロングディスタンス・ハイキングの本場を歩き体感したいという想いが芽生えたのだ。

海外旅行は友人達と行ったグアムのみ、勿論海外一人旅なんて初めての男が「行けば何とかなるでしょ!」と日本を飛び出しアメリカの大地を歩いた旅の記録をココに残そうと思う。

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2015年11月08日

Shinetsu Trail Thru-Hiking

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October20〜October23

信越トレイル スルーハイク Finished
JMTを歩いている時に、帰国したら日本のTrailを何処か歩こうと思っていた。
アメリカのTrailのエッセンスを感じることの出来た信越トレイル。
日本には日本のTrailの良さがある。
静かなTrail、三日目と四日目はTrail上で誰とも会わなかった。
Trailを独り占めだ。なんて贅沢なんだろう。


Day 1

新宿西口WILLERバスターミナル 0:30発〜長野駅東口 5:10着
長野駅 5:53発〜飯山駅 6:38着
飯山駅 8:35発〜斑尾高原ホテル 9:05着(飯山市コミュニティーバス斑尾線)

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ディーゼル機関車が“旅”感を高める。

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バスの発車時刻まで飯山駅内のスペースで時間を潰す。
コンセント、FREE Wi-Fi有り。

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斑尾高原ホテル 9:20 START

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スキー場の急登を暫く登り、ようやく信越トレイルの起点となる斑尾山に。
ここからゴール地点となる天水山まで約80kmのHikeが始まる

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キャンプ地の赤池に到着するも、時間はまだ昼。
先に進むことに。

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湿原、ブナの森、林道を歩き集落に下りる。
山に登って峠に下りるを何回も繰り返して信越トレイルは進む。

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日も落ちてきて小雨がパラついて来たので富倉峠にてステルスキャンプ。
信越トレイルでのレギュレーションではキャンプは指定キャンプ地でする事が決められている。
今回はやむなしと言う事で・・・

昼:赤池でスニッカーズ
夜:尾西のピラフ+親子丼、ホワイトチョコバー

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3.5日分の食料。


Day 2

5:50起床 テント内9.6℃
7:10 START

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仏ヶ峰まではキツかった。
桂池に到着してキャンプサイトがどんな感じか見に行ってみるとシェルターの中にクーラーBoxが。

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中にはドリンクが!
これぞ、Trail Magic!

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黒倉山頂で仲良くお弁当を食べていた年配のご夫婦に会う。
地元の方で色々と地元の事を教えてくれた。
神奈川から来たことを話すと、「わざわざ来てくれて有難う」と感謝された。
地元を、信越トレイルを愛している事が伝わって来た。
こういう思いを持った人達によって大切にされている信越トレイル。
だからこそ魅力的なトレイルになっているんだろう。

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トレイルから外れて指定キャンプ地のグリーンパル光原荘へ。
シャワーを浴びる。
その間にテントやシュラフ等を干す。
ビールを購入し、無料の休憩室にて寛ぐ。

翌朝にテントを畳むのが面倒なのでこの日はキャンプ場の炊事場で寝る事に。

朝:無印バーム
昼:小沢峠でスニッカーズ、黒倉山で年配のご夫婦に頂いた雷おこし
夜:シャワー後に持参したおつまみ、カップヌードルライス、豚汁、チョコバー

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Day 3

5:00起床 12.2℃
6:20 START

歩き始めて直ぐに雨が降り出す。
レインを着ないでも大丈夫なくらいなのでウィンドシェルで。

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伏野峠にてまたもやTrail Magic!

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が、今回は充分に水を持っていたので貰わなかった。

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雨の中のHikeは気分が下がる・・・
「今日のうちに一気に歩き終えてしまおうか・・」
そんな事を考え始める。
そんな時にふと視点を変えてみた。
足元や近くの植物に目をやる。
そこには雨という自然の恵みを授かり生き生きとする植物があるではないか。
気分転換にそれらを写真に収めながら歩いてみたらさっきまでの考えは頭から消えていた。
そして雨もいつしか止んでいた。

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信越トレイル最後の夜は野々海キャンプ場にて。

朝:カップヌードル シーフード味
昼:伏野峠にてスニッカーズ+スタバのアイスコーヒー、E-5の分岐にてpatagoniaのバー
夜:カップヌードルライス 釜めし、豚汁

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Day 4

5:15起床 テント内9.8℃
朝:カップヌードル カレー味
6:55 START

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最終日は朝から天気が良かった。
新潟県側には日本海、長野県側には雲海を眺めながらのHike。

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紅葉も素晴らしい。
足取りは軽い。ガシガシと脚が前に出る。
7:58 信越トレイルのゴール地点となる天水山に到着。

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そしてここから森宮野原駅まで下る。
9:55 森宮野原駅着。

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前もって送っていた着替えや温泉セット等の荷物を郵便局まで取りに行き無事にピックアップ。

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森宮野原駅 11:10発〜上境駅 11:47着
上境駅から徒歩3分の「いいやま湯滝温泉」へ。
温泉に入り食事をし休憩所にて寛ぐ。
その間に、駐車場脇にてテントやシュラフ等を干させてもらった。
飯山線はかなり本数が少ないので注意。
上境駅 18:47発〜長野駅 20:05着
夜の善光寺へ参拝に行き、長野駅前の漫画喫茶にて睡眠。
翌朝、長野駅 7:00発〜新宿 11:00着のバス。

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2015年10月16日

Tsubakuro & Jyounen

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Hit The Trail カマして来たよ。

2015.10.07〜08
1日目:中房温泉〜燕岳〜大天荘〜常念小屋 テント泊
2日目:常念小屋〜常念岳〜三股

毎年恒例になりつつある「大人の遠足 in Autumn」

最高の天気と極上Trail。

去年登った槍ヶ岳を見ながらのHike、大天荘から常念小屋までの極上Trailはアドレナリン・ハンターと化しRunで軽快に。

今回は装備をカリカリに削って今迄でパックウェイトが一番軽くなった。

火器は持たずに食料はスニッカーズ等のバーを5本、2日目の朝食用の無印良品のバームクーヘンを1本。

夜ご飯は山小屋の食事で。

北アルプスは山小屋が充実しているんで積極的に活用しようと。

パックウェイトを軽くすることで気持ち良く長く遠くまで歩くのが狙い。

僕にとって山での一番の楽しみは「歩く」ことだから。

もっともっとTrailを歩いて色んな景色を見たい。

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