
2015年8月29日
Little Yosemite Valley > Upper Cathedral Lake
5:45 起床 シェルター内13.5℃ (Tシャツ、短パン、シュラフを掛けて快適)
朝起きてからの行動はここがJMTだからと言って日本のTrailを歩くときの朝と何ら変わりはない。
いや、一つ訂正しよう。少し離れた場所に置いておいた食料の入ったベア・キャニスターを取りに行くという行動がプラスされる。
まだ暗い中、ヘッドライトの明かりを点けて外に出る。周りのハイカー達はまだ眠っているようでとても静かな朝だ。そのハイカー達を起こさないようにヘッドライトの光量を落とし静かにベア・キャニスターの所まで向かう。ここLittle Yosemite ValleyのCamp Siteには鉄製のベア・ボックスが設置してあるのでその中にベア・キャニスターを入れてから昨夜は眠りに就いた。ベア・ボックスの中から自分のベア・キャニスターを取り出して重たい鉄製の扉を静かに閉めた。
自分のシェルターの所まで戻り、ベア・キャニスターに腰を下ろし朝食の準備をする。それからは日本のTrailを歩く時と同じだ。
山と道のTHREEを「ガバッ」と広げてHighland DesignsのDOWN BAG UDDを無造作に突っ込む。その上にベア・キャニスターを乗せる。左右の隙間が埋まるようにパッキングをする。その上に大きめの物を入れたらバックパックを閉めてメッシュポケットにHike中に使うであろう物を入れる。
これらの作業をしていたら、男性Hikerが歩み寄って来た。僕が使っているバックパックとシェルターに興味を持ったらしい。僕の愛用しているギアが現地のHikerの目に止まりコミュニケーションを取るきっかけになるのは嬉しかったりする。しかも、それが日本のメーカーだから尚更だ。
8:10 出発
Half Domeとの分岐までの約2.2mileの間はチラホラとHikerがいる。その殆どはHalf Domeを目指している人々だ。Hikerと言うよりも観光客と言う表現の方がしっくりくるだろうか。見た目などもそうだけれども、何となく違いを感じ僕の中でそのように区別をした。
左に行くと観光名所のHalf Dome、僕は右のTrailへと進んだ。急に人の気配が無くなる。

さっきまでのTrailとは雰囲気が違う。同時に僕の気持ちも変化したのが分かった。観光気分的な浮かれた気持ちがあったようだ。そのような気持ちは消え、気持ちが引き締まった。Trail脇の倒木の影から現れたガラガラヘビ、僕をジ〜ッと見つめるコヨーテ、焼け枯れた木々の雰囲気がそうさせたのかも知れない。

このような焼け枯れた森の中を一人で歩く事は日本ではまず無いだろう。風に揺られた木々が「ギ〜、ギ〜」「パキッ」と音を発する。この雰囲気は不気味だ。


焼け枯れた森を抜ければ気分も高ぶる。
SUNRISEへの登りはキツかったが、登り切った時に目の前に広がった草原を見た時には思わず「Wow!」と声を上げた。

SUNRISEまでの登りの途中で家族Hikerに会った。その家族はSUNRISEのCamp SiteでCampをして下って来ていた。女の子が言っていた「SUNRISEは美しくて最高よ!」の言葉は嘘では無かった。
開けた草原の中に続く平らなTrail、これは僕が思い描いていたJMTの一つだった。
SUNRISEで水が尽きる。地図を確認すると小さな川が記載されているものの川は枯れている。この先には川は無さそうなので、小さな虫が沢山居る水溜りのような所から水を汲んだ。同時に、行動食用に作っておいた焼米にふりかけを掛けて食べるものの喉の通りが悪い。数口食べて止めてしまう。行動食に焼米は僕には合わないようだ。今後の行動食を変更しようと思った。


いつの間にかCathedral Passを超えたようで眼下に湖が見えた。
15:45 Upper Cathedral Lake着
湖に着いておやつを食べながら脚を洗ったりした。泳ごうかと思ったけれど湖畔で寛ぐHikerや釣り人がいたので断念。
風が冷たくてダウンを着る。
今日から指定Camp Siteでは無い所でのCampとなる。好きな所でCampが出来る。周りを木々に囲まれた場所にシェルターを張った。

暗くなってもヘッドライトを点けて歩いているHikerがいる。彼等はTuolumne Meadowsを目指しているのだろうか。アメリカのHikingは本当に自由だ。
朝:焼米、ふりかけ、味噌汁
行動食:焼米、ふりかけ
おやつ:PRO BAR、アイスコーヒー
夜:スパイシーソーセージパスタ
