Thanx! ロンペイ
『Evergreen,my fellow』FULLMARKS原宿 by ロンペイ

僕と写真の男。
僕らは勉強は中学2年生位で早々とドロップアウトし、ファッションや音楽・ライブそれからSK8などに思春期をつぎ込んだ。特別な出来事なんてそんなに無かったけど、くだらない話でも盛り上がった時間は僕にとっては特別だった。青春の10代。蒼き時代。
そして高校卒業あたりを期に、それぞれの道を歩みだした。
本当は別に疎遠になる理由やきっかけなんて何もなかったのだけれども。
美化された「蒼き思い出」を頼りに、彼のことを時々思い出しては「元気にやってるんだろうな」とつぶやき、その度に僕は記憶の風化を繰り返した。再会する理由を見つけることも出来ず、目の前に押し寄せる新たな出来事に翻弄される20代。
時は経ち30代になり周りの同じ世代が着々と「地固め」を進めるのを見て、自分も曲がりなりにも自分なりに「進路」を決めて進み出す。20代の頃から唯一続けてきたアウトドアの道へ。お店を通して繋がっていくアウトドアの輪に感謝する日々。
そんな今に至り、お店での時間をこなす日々。昔の時間は本当の「昔話」になりきっていて、何かを期待する事など、もうとうに無くなっていた。ましてそこにがっかりすることも。
そんな時、お客様に勧められてそれとなくやっていたfacebookに1通の連絡がやってきた。
その男の名を目にした時の思春期の時のような胸のざわつきと、15年も経てしまったことに対する形容しがたい焦りは決して忘れはしない。
そしてfacebookを見てみると、その男は地元の友人たちと昔となんだ変わらずバス釣りに没頭し、それをそのまま生業とし、そしてなんと最先端のlightweight itemを引っ提げて山に登ったり走ったりしているではないか。
しかしながらなんてこった。よりによってSNSという現代ツールで再会とは。
お互い「らしくない」のは百も承知だけれど、この際そこは大目に見ようじゃないか。「15年のハンデ」としよう。
34歳になった僕らはその15年の空白を埋めるかのごとく、変哲もなかったけど忘れられないあの時からの続きとして、再び同じ時間を同じ場所で遊ぶことにした。
今度の「遊び場」は山。当時からの続きとして考えると互いに口を揃えたのは「まさか山とはね」。ファッションや音楽に明け暮れたあの時からの続きがまさかの登山。
いや、これはきっと山がいざない引き寄せてくれたに違いない。
辻褄ではなく山に登っていなかったらこの再会はなかったと思う。
彼もまた、その後の人生の中で山に魅せられたのは一緒に登りながら話してすぐわかった。きっと僕もそうだったろうけれど、やることは変われどマインドは「あの頃」と同じだ。
山を楽しむためのitemやgoodsの機能美に反応して、それを身に付けるstyleに共感して、そこで実践することが何よりかっこよくて刺激的だとお互い思ったに違いない。
当の3日間は、何とも雨にやられっぱなしだったり事前に未収集情報だった崩落による大幅なルート変更がありつつ、それさえも生涯忘れることのない登山となったのは言うまでもない。
僕らは帰り際、車の中で当たり前の様に次の計画を話し合った。
中学時代と変わらずおしゃれに敏感で、男特有の「モノへのこだわり」が強い彼。
次はバッチリNORRØNAでキめてもらおうと思う。

これからもよろしく。
Thanks,H.Watanabe.
2014.7.2-4 南アルプス山行でのanother storyでした。
年を重ねていくといろいろなことがあるものですね(笑)
それにしても同じ山行とは思えない荷物の差ですねぇ・・・。(言わずもがな左が僕です。)
「トレイルランニングの時は軽さ重視だから、登山の時はあえて担ごう!」と意気込んでみましたが、重量の差はそのまま体力の差につながることを実感しました。
NORRØNA itemは実に動きやすくて快適でしたが、食べ物やお酒が多かったんですね。
「はちみつ1チューブ(500g)はいらないだろ。全然飲んでないじゃん。」
確かに(笑)。まだ家にあります。むしろ使い道を探しています・・・。
次回までには改良を。
FULLMARKS原宿
ロンペイ