2016年03月01日

John Muir Trail 〜Day 5〜

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2015年9月1日

Map11 Donohue Passを越えた先、Marie Lakesへの分岐10030ft地点手前の小さなUnknown Lake > Johnston Lake


JMT 2015

6:40 起床 シェルター内0.2℃(薄手のメリノロンT、ダウンJKT、メリノタイツ、ダウンパンツ)

この日の朝の行動はとてもゆっくりとしたものとなった。
シュラフの表面を結露させ、外の草達を薄っすらと白く凍らせた冷たい空気がそうさせた。今までより随分と冷え込んだ為、中々シュラフから出ることが出来ない。

山々の向こう側から東の空に浮かび上がって来る太陽、そのエネルギーを全身で受け止めた。
ジワジワと暖かくなるのを感じる。そして太陽の偉大さを実感する。

振り返れば高い所にはまだ月がある。
太陽と月が共存する空。その空の下の方にはシエラネバダの山々が360度ぐるっと表情豊かに存在している。
きっと僕の周り半径数百メートル、いや数キロメートルには誰一人居ないかも知れない。この美しい朝を僕は独り占めした。

JMT 2015

JMT 2015

9:15 出発

なだらかなTrailを進むと小さな川が何本か現れ始めた。昨日のうちにここ迄歩いて来て、この辺りでCampをしていればアノ綺麗とは言いがたい水を飲まずに済んだのにな...と思ったが、そうしていたら今朝の素晴らしい朝を体験することは出来なかっただろう。そう思うとアノ水を飲んだことは決して悪いことでは無かったと思えた。

JMT 2015

Trailの脇を流れる川にはトラウトがボケ〜っと漂っているのが目に見える。Fishermanとしての血がうずき出し、川が気になって仕方がない。僕はチラチラと川の中を覗きながらTrailを進んでいた。
とうとう我慢の出来なくなった僕はバックパックを下ろしサイドポケットからテンカラ竿を取り出した。スルスルスル〜っと竿を伸ばして毛鉤を結んだ。Trailを歩く時とは違って、静かに忍び足で川辺に立った。ちょっと足場は高いが木の影に身を潜めて竿を振る。トラウトの数十センチ目の前に毛鉤を落とすと「スー」っと近寄って来た。「喰えっ!喰えっ!」と心の中で念ずる。「じ〜っ」と毛鉤を見つめているが直ぐに「ス〜」っと明後日の方へ行ってしまった。15~20分くらいだったろうか。何度もトラウトの目の前に毛鉤を落としたが結果は同じだった。JMT初テンカラは不発に終わった。
諦めた僕は再びTrailを歩き出した。
この日のTrailは今まで以上に素晴らしく、トラウトが釣れなかった悔しさなんて直ぐに忘れさせてくれた。

Island Passを越えると素晴らしい景色が待っていた。

JMT 2015
Thousand Island Lakeでの一枚

ここまでにもいくつもの湖はあったのだが、Thousand Island Lakeは特別だった。
大きな水面とその向こうに見える一際高い山、そしてその周りを染めるシエラブルーのグラデーション。それらが作り出す景色は本当に美しかった。
水面に浮かぶいくつもの島を見れば、湖の名前の由来を想像するのは容易だった。

JMT 2015
Garnet Lake

JMT 2015

JMT 2015

JMT 2015

Thousand Island Lake、Garnet Lakeのダイナミックな景色は勿論素晴らしかったのだが、そのダイナミックさの後に現れるShadow Lake、Rosalie Lakeの静かな佇まいも素晴らしかった。

脚の疲れなどは全く問題無いのだが、午後になると肩に痛みが出始める。肩のストレッチなどをしながら歩いた。そして、ウエストベルトを結構ガッチリと締めて荷重を腰に乗せた。

Trinity Lakesにストーンサークルがあり、今夜はキャンプファイヤーをしながらCampが出来ると思った。隣に、年配のご夫婦がCampをしている。僕はその奥さんに向こうのストーンサークルでCampをして良いか尋ねた。すると、奥さんは湖で釣りをしている旦那さんに聞いた。直ぐに返事は帰って来ず、その空気はウェルカムな感じでは無かったので僕はTrailを先に進んだ。
そこから直ぐの所にも湖がありCampをするのに良さそうだった。しかし、ここにも先客が居た。また、さっきのような空気になるのは嫌だったのでここもパスして更にTrailを進んだ。

Johnston LakeでTrailの先にTuolumne MeadowsのCamp Siteで食料を分けてくれた三人組のMatt達を見掛けた。彼等は更に先に進んで行ったが、僕はTrailから湖畔の方へ入って行った。

18:15 Johnston Lake着

JMT 2015

シェルターから3mくらいの所に一匹の鹿がやって来た。彼は僕をチラッと見ると気にもせずに木の葉っぱをムシャムシャ食べている。全く逃げようとする気配は無い。僕は暫く「じ〜っ」と見ていたが、彼は暫くしたらノソノソと去って行った。

今日歩いたセクションはとても華やかで「これぞ JMT」といった感じがした。
こんな素晴らしいTrailを歩いている僕はなんて幸せなんだろう。


朝:焼米、ふりかけ、味噌汁

行動食:Garnet LakeでBar、Shadow LakeでBar、アイスコーヒー

夜:スパゲッティ・ミートソース(前日の残り)

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2016年02月28日

John Muir Trail 〜Day 4〜

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2015年8月31日

Tuolumne Meadows > Map11 Donohue Passを越えた先、Marie Lakesへの分岐10030ft地点手前の小さなUnknown Lake


6:15 起床 シェルター内7.0℃

JMTを歩くHikerの朝は意外とノンビリとしている。
シェルターから出て周りを見渡すも他のHiker達はまだ眠っているようだ。
ここのCampgroundsにはSite毎にベア・ボックスが設置されているのだが僕のSiteのベア・ボックスはロックが壊れていた。その為、日本人女性ソロ・ハイカーのウッチーのSiteのベア・ボックスを一緒に使わせて貰った。その中から食料を取り出して、Camp Site備え付けのウッドテーブルで朝食を取ろうと支度をしていたら黄緑色のMSRのテントのジッパーが「ジーッ」と開きウッチーが起きて来た。彼女が湯を沸かそうとガスバーナーのレバーを捻りライターを「カチッ、カチッ」とやるのだがその動作がぎこちなくとても危なっかしい。そして、彼女自身も凄く怖がっている。そう言えば昨日、彼女がMSRを設営中にペグの打ち方がイマイチ分からないようだったので教えてあげた。僕は「この先、ウッチー大丈夫か...?」と思った。
朝食後、僕はいつものようにパッキングを済ます。ウッチーもGossamer GearのMariposaに道具を詰め込み終わったようだ。
ピーターに別れの挨拶をしようとしたが、彼はまだ眠っているようなので挨拶はしなかった。僕とウッチーはCamp Siteを後にして歩き出した。

8:15 出発

ウッチーが水とライターとサングラスを買うと言うのでStoreへ寄った。僕はRed Bullを買って一気に飲み干し「ゲフッ」と気合注入。
ウッチーがライターを買うのを躊躇している。そんな彼女に「ライターは2個持ってた方が良いよ」と言うと、彼女は「YOSEMITE」とプリントのされた「いかにも」お土産なライターを$4程で渋々購入していた。二人して「高いね〜...」と言いながら僕たちはバックパックを再び背負ってTrailへと入って行った。
ウッチーのJMTがSTARTだ。ワクワクしているのが分かった。むしろ、JMTを歩くのにワクワクしない人なんていないだろう。

JMT 2015
Tuolumne Meadows Wilderness Center前に列ぶHiker達

パーミットを取得する人がどのくらい並んでいるのか気になった僕はTuolumne Meadows Wilderness Centerを覗きに行った。
この時、時刻は8:50。パーミットの受付は11:00からなのに、そこには10人くらいが並んでいた。

JMT 2015

草原の中に伸びるTrailはゆったりと流れる川と平行して続いている。とても気持ちが良く、いつまでも歩いていたいと思うのと同時にいくらでも歩ける気さえする。
川はとても透き通っており、流れに逆らってじっとしているトラウトの姿がはっきりと見える。トラウトの少し先に毛鉤を落とし流れに乗せてくれば一発で喰ってきそうな雰囲気だ。竿を出したい気分は山々だったが、今は兎に角歩くのが楽しい。僕とウッチーはグングンと歩いた。

向こうから一目でそれと分かる二人組が歩いて来た。レンジャーだ。パーミットを見せるように言われたので提示した。後にも先にも、パーミットの提示を求められたのはこの時が最初で最後だ。

川に下りられる所を見つけると、お昼頃だったので休憩を取ることにした。川で脚を洗い頭を洗ったり、昼食を食べたり、昼寝をしたり。1時間程くつろいだ。とても気持ちが良かった。この時初めてのんびりと昼休憩をした。今まで一人で歩いていた時は休憩もしないでひたすら歩いていたのだ。時間が許されるのならば、のんびりと休憩を取りながら歩きたい。

このいつまでも歩いていたいと思うTrailはいつまでも続くはずは無い。峠越えに備えて登りになる。いくつものスイッチバックを繰り返す。次第にウッチーのペースが遅くなる。彼女は歩きながら「今日、Donohue Passを越えるかどうか」悩んでいたようだ。初日から無理をするのは良くない。彼女は峠手前のUpper LyellでCampをすることを決断した。僕とウッチーは二日後にMammoth Lakesの街で再会出来ることを願ってLyell Fork Bridgeの先で別れた。

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すこぶる調子が良い。僕はガシガシ上り坂を登った。
前日、早い時間にCamp Siteに到着してたっぷりと身体を休める事が出来たからなのか。ハンバーガーやポテトを食べてガッツリとカロリーを摂取出来たからなのか。身体がJMTに慣れたからなのか。きっとそれら全てだろう。そして、決め手は今朝飲んだRed Bullのお陰で翼が生えたからに違いない。僕はその翼でシエラネバダの青い空に羽ばたくような勢いでDonohue Passを目指した。

途中、池で泳いでるグループがいた。気持ち良さそうだ。そして、この標高でも水が豊富にあるのは凄い。

JMT 2015
Donohue Passでの一枚

一気にDonohue Passを越えた。
峠を越えると目の前には新たな風景が広がる。その見下ろす景色が兎に角素晴らしい。この景色の中を、更に先の景色の中を歩きたいという気持ちが現れ、それが僕の脚を動かすエネルギーとなる。

「えくすきゅーずみー。くどぅゆーていくあぴくちゃーふぉーみーぷりーず?」とぎこちなくHikerに話し掛け写真を取って貰った。写真を撮って貰えたと言う事は、僕の英語が通じたと言う事にしておこう。

峠を下ると暫く平らなTrailを歩き、今夜のCamp地を決めた。

17:20 小さな池の横に到着

そのうち干上がってしまいそうな池で水中には虫が沢山いる。普通ならばこのような水質の水は飲まないだろう。他に良さ気な水場が見当たらなかったので仕方なくココでCampをすることに決めた。

JMT 2015

暗くなり始める頃にはシュラフに潜り込んだ。シェルターから頭だけ「ヒョコッ」と出して暫く夜空を見上げていた。徐々に空が濃紺色に染まって行く。真っ暗なはずなのに山々の姿が黒く浮かび上がって見える。そして、山々と空との境目は薄っすらと明るい。今度は空高い所にポツリポツリと星が輝き出す。その輝きは次第に増えていく。僕は空と星を眺めていたらいつの間にか眠ってしまっていた。
どのくらい時間が経ってしまったのか分からないが「パッ」と目が覚める。空にはギッシリと星がギラギラと輝いている。本当にギラギラとだ。こんなのは見たこともない。まさに「星が降ってきそう」とはこの事だ。それからまた暫く僕は空を見つめていた。流れ星を数えながら。
この星空をいつか、愛する人、家族、友人と一緒に見たいと思いつつ僕はシェルターの中に頭を引っ込めて再び独り眠りに就いた。


朝:ベリーデニッシュ、プチトマト、バナナ、Red Bull

昼:バー、アイスコーヒー

夜:スパゲッティ・ミートソース半分(ヒロさんに貰ったMountain House)、バー
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2016年02月21日

John Muir Trail 〜Day 3〜

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2015年8月30日

Upper Cathedral Lake > Tuolumne Meadows


6:15 起床 シェルター内8.9℃ (薄手のメリノウール ロンT、ダウンJKT、メリノウール タイツ、ニットCap)

シエラネバダの空気は想像以上に乾燥していた。
ここ数日は目覚めると鼻に痛みを覚えていたのだが、今日は一段とその痛みは強い。唇にはリップクリームを塗ってケアは怠っていなかったのだが、まさか鼻がヤラれてしまうとは考えてもみなかった。
Khufuの出入口を巻き上げてあぐらをかく。外に腕を伸ばしてガスバーナーで湯を沸かす。フリーズドライの味噌汁に湯を注ぎ5回程かき混ぜる。その中に、前日の行動食の残りの焼米を投入し更にかき混ぜれば「猫まんま」の完成だ。
今日のCamp予定地のTuolumne Meadows迄は遠くはない。急ぐ必要のない朝はSlowにいこう。
スコップ、ポケットティッシュ、ゴミ袋の「おトイレ三種の神器」を握りしめて辺りを伺いウロウロとする。人目につかない所に穴を掘れば、記念すべきJMT初野グソをメイクだ。この時のゴミ袋は、Mountain Houseなどの袋を使うのがお勧めだ。

8:45 出発

Tuolumne Meadows迄はおよそ6.4mile、10kmチョイの下りのTrailだ。
Trailを突くトレッキングポールはとてもリズミカルで、ビールとハンバーガーを目指して一気にTuolumne Meadows迄歩いた。

11:15 Tuolumne Meadows Wilderness Center着

JMT 2015

JMT 2015
右の青いシャツの男性がピーター

11時からパーミットの発行が行われる為、僕が到着した時間には10人程の列が出来ていた。
Backpackers’ Campgroundsの場所を聞く。Wilderness Centerを出ると一人の男性が話し掛けて来た。彼もBackpackers’ Campgroundsに行くとの事で、一緒にCamp Siteへ向かう。年代物のフレームザックを背負った彼の名はピーター。後ほど奥さんと合流して一緒にHikingを楽しむそうだ。

JMT 2015

ピーターと僕はそれぞれCamp Siteを確保してノンビリと寝床を設営する。
ピーターが色々と持参のギアを見せてくれた。その時の話す様子は子供のようで、ピーターのギア好きが伺えた。ピーターは僕のギアに興味津々で、今度は僕のCamp Siteに移動して僕のギアのお披露目だ。特にTyvek製のKhufuにとても興味を示していた。スリーピングバッグに縫い付けられたHighland Designsのタグを見て「Dana Designか?」と言っていたのが印象的だった。年代物のフレームザックを愛用しているピーターの口からDana Designと言う単語が出た時は「ヤッパリな」と思うのと同時に思わずニヤリとしてしまった。
日本でも、アメリカでも、ギア好きやギア・マニアはいるもんだなと思った。そして、僕もそんな一人なんだろうな。

隣で三人組の男性達がResupply Boxを開けて食料を厳選している。彼等は17日間でJMTをThru-Hikeする予定らしい。順調に行けば僕と同じ日程でゴール予定だ。
彼等がResupply Boxの中の余った食料を分けてくれた。とても沢山の食料を余らせてしまっていて「もっといらない?」と聞いてきたが僕も荷物が重くなると大変なので厳選して頂くことにした。
彼等はパッキングを済ますとTrailに戻って行った。またどこかで会うだろうと思いつつ「Thank You!」とお礼を言って別れた。

JMT 2015

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ナイスガイの3人組 真ん中がMatt、右がKurt

Camp Siteのトイレの水道で洗濯や洗髪をする。ふと目の前の鏡を見ると自分の顔の黒さに驚いた。日焼け具合がヤヴァイ...。Storeで日焼け止めの購入を決意したのは言うまでもない。

JMT 2015

Storeの周りのベンチには薄汚れたHiker Trashな面々が溜まっている。僕もその中に紛れてSouth West Burgerとポテトを貪りビールで流し込んだ。美味い!
いつも、瓶ビールを買って開けるのに苦戦する。アメリカ人は皆んな普通に瓶ビールを飲んでいるんだがどうやって開けているのだろうか。

JMT 2015

JMT 2015

JMT 2015

Storeで食料、Fishing License、日焼け止めを購入しCamp Siteへ戻る。
すると、日本人女性Hikerのウッチー(後にピーナッツバターというTrail Nameを命名した)がテントを設営していた。
彼女は今日Tuolumne Meadowsに到着して、無事にパーミットを取得したようだ。Tuolumne MeadowsからJMTを歩き始める。
お互いに独りでのHike、それぞれ不安を抱えているのは間違い無い。色々と情報交換などをしながら夜ご飯を一緒に食べた。

この日の夜、僕は日本語での会話にほっとした。


朝:焼米、味噌汁(猫まんま)

夕方:ハンバーガー、ポテトフライ、ビール2本、アイスキャンディー

夜:ポテトチップス、プチトマト、コーラ
posted by devilhead at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | JMT Thru Hiking 2015

2016年02月17日

John Muir Trail 〜Day 2〜

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2015年8月29日

Little Yosemite Valley > Upper Cathedral Lake


5:45 起床 シェルター内13.5℃ (Tシャツ、短パン、シュラフを掛けて快適)

朝起きてからの行動はここがJMTだからと言って日本のTrailを歩くときの朝と何ら変わりはない。
いや、一つ訂正しよう。少し離れた場所に置いておいた食料の入ったベア・キャニスターを取りに行くという行動がプラスされる。
まだ暗い中、ヘッドライトの明かりを点けて外に出る。周りのハイカー達はまだ眠っているようでとても静かな朝だ。そのハイカー達を起こさないようにヘッドライトの光量を落とし静かにベア・キャニスターの所まで向かう。ここLittle Yosemite ValleyのCamp Siteには鉄製のベア・ボックスが設置してあるのでその中にベア・キャニスターを入れてから昨夜は眠りに就いた。ベア・ボックスの中から自分のベア・キャニスターを取り出して重たい鉄製の扉を静かに閉めた。
自分のシェルターの所まで戻り、ベア・キャニスターに腰を下ろし朝食の準備をする。それからは日本のTrailを歩く時と同じだ。

山と道のTHREEを「ガバッ」と広げてHighland DesignsのDOWN BAG UDDを無造作に突っ込む。その上にベア・キャニスターを乗せる。左右の隙間が埋まるようにパッキングをする。その上に大きめの物を入れたらバックパックを閉めてメッシュポケットにHike中に使うであろう物を入れる。
これらの作業をしていたら、男性Hikerが歩み寄って来た。僕が使っているバックパックとシェルターに興味を持ったらしい。僕の愛用しているギアが現地のHikerの目に止まりコミュニケーションを取るきっかけになるのは嬉しかったりする。しかも、それが日本のメーカーだから尚更だ。

8:10 出発

Half Domeとの分岐までの約2.2mileの間はチラホラとHikerがいる。その殆どはHalf Domeを目指している人々だ。Hikerと言うよりも観光客と言う表現の方がしっくりくるだろうか。見た目などもそうだけれども、何となく違いを感じ僕の中でそのように区別をした。
左に行くと観光名所のHalf Dome、僕は右のTrailへと進んだ。急に人の気配が無くなる。

JMT 2015

さっきまでのTrailとは雰囲気が違う。同時に僕の気持ちも変化したのが分かった。観光気分的な浮かれた気持ちがあったようだ。そのような気持ちは消え、気持ちが引き締まった。Trail脇の倒木の影から現れたガラガラヘビ、僕をジ〜ッと見つめるコヨーテ、焼け枯れた木々の雰囲気がそうさせたのかも知れない。

JMT 2015

このような焼け枯れた森の中を一人で歩く事は日本ではまず無いだろう。風に揺られた木々が「ギ〜、ギ〜」「パキッ」と音を発する。この雰囲気は不気味だ。

JMT 2015

JMT 2015

焼け枯れた森を抜ければ気分も高ぶる。

SUNRISEへの登りはキツかったが、登り切った時に目の前に広がった草原を見た時には思わず「Wow!」と声を上げた。

JMT 2015

SUNRISEまでの登りの途中で家族Hikerに会った。その家族はSUNRISEのCamp SiteでCampをして下って来ていた。女の子が言っていた「SUNRISEは美しくて最高よ!」の言葉は嘘では無かった。
開けた草原の中に続く平らなTrail、これは僕が思い描いていたJMTの一つだった。

SUNRISEで水が尽きる。地図を確認すると小さな川が記載されているものの川は枯れている。この先には川は無さそうなので、小さな虫が沢山居る水溜りのような所から水を汲んだ。同時に、行動食用に作っておいた焼米にふりかけを掛けて食べるものの喉の通りが悪い。数口食べて止めてしまう。行動食に焼米は僕には合わないようだ。今後の行動食を変更しようと思った。

JMT 2015

JMT 2015

いつの間にかCathedral Passを超えたようで眼下に湖が見えた。

15:45 Upper Cathedral Lake着

湖に着いておやつを食べながら脚を洗ったりした。泳ごうかと思ったけれど湖畔で寛ぐHikerや釣り人がいたので断念。
風が冷たくてダウンを着る。
今日から指定Camp Siteでは無い所でのCampとなる。好きな所でCampが出来る。周りを木々に囲まれた場所にシェルターを張った。

JMT 2015

暗くなってもヘッドライトを点けて歩いているHikerがいる。彼等はTuolumne Meadowsを目指しているのだろうか。アメリカのHikingは本当に自由だ。


朝:焼米、ふりかけ、味噌汁

行動食:焼米、ふりかけ

おやつ:PRO BAR、アイスコーヒー

夜:スパイシーソーセージパスタ

JMT 2015
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2016年01月23日

John Muir Trail 〜Day 1〜

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2015年8月28日

Happy Isles > Little Yosemite Valley > Half Dome > Little Yosemite Valley


5:10 起床 シェルター内20.5℃

深い眠りから目覚める。前日の晩ご飯の時に飲んだビールが効いたようだ。この清々しい目覚めはそれだけではなくYosemiteの朝の空気が一因しているのは間違い無い。
体の上に掛けていたシュラフを剥ぎ取り、寝起き姿のままパンツ一丁+Tシャツでガサゴソと支度を始める。まだ薄暗い中、周りのハイカー達もガサゴソとし始めているのが分かる。シェルターのジッパーを「ジーッ」っと開け外に出る。大きく伸びをしてYosemiteの空気を胸一杯に吸い込み、Camp Site備え付けのテーブルで朝食を済ませた。
6時半頃にようやく明るくなり始める。
バックパックを背負い、ショルダーベルトとウエストベルトを「ギュッ」と締めると気持ちも引き締まる。
背中のバックパックを軽く跳ね上げ身体へのフィット感を確かめてから再度ベルトを締める。それから、脚を踏み出し、JMTの起点であるHappy Islesへ向かったのだ。

JMT 2015

日本を出発して3日、遂に僕のJMT Thru-Hikingが始まる。
目指すはMt.Whitney、340km先だ。
今日目指すのはHalf Dome。1日1日の歩みが僕をMt.Whitneyへと近づける。一歩一歩。

7:40 Happy Isles 出発

まだ時間が早いからなのか、ハイカーはとても少なく数人程しかいない。とても静かなTrailだ。その静かさとは相反して僕の気持ちはとても高ぶっていた。

JMT 2015

JMT 2015
Nevada Fallで小休止

JMT 2015

Little Yosemite Valleyの指定Camp Siteにシェルターを張り、Half Domeを目指して歩き出す。
この辺りからハイカーが増え始める。その殆どが、僕がシェルターを設営している間にHappy Islesから来たハイカーや前日にLittle Yosemite Valleyに来て1泊してからHalf Domeへ行くハイカーだ。

JMT 2015

シエラの青い空、白い山々は兎に角壮大で美しい。その青さは日本のそれとは違い、その白い山肌も日本では目にすることは出来ない。ただひたすら感動の連続だった。シエラの大自然を目、鼻、耳、肌と全身で感じた。

気持ちが高ぶり歩みがハイペースになったからだろうか?はたまた、久し振りのテン泊装備を担いでのハイクだったからだろうか?Half Domeへの登りがキツい。脚への疲労が蓄積される。それでも、周りのハイカーを抜かしつつHalf Dome直下まで歩いて来た。

JMT 2015

JMT 2015

ワイヤーを伝って慎重にゆっくりと登る。ワイヤーを掴む手に力が入る。腕はパンパンだ。

JMT 2015

JMT 2015

JMT 2015

頂上で食べたマフィン(サンフランシスコで購入)だが口の中の水分を持って行かれてキツかった。スタバのアイスコーヒーはとても美味しくて毎日の楽しみになりそう。

来たTrailを一気にLittle Yosemite Valleyまで戻る。

JMT 2015

15:25 Little Yosemite Valley着

Camp Site横の川で暫くボーッとしてからシェルターに戻ると一人の男性がコッチにやって来た。
Half Domeへ向かって歩いていたら、すれ違い様に「頑張って下さい」と声を掛けてくれた男性がいた。その時の男性だった。その方はサンフランシスコ在住の日本人、ヒロさん。まさか、JMTで日本人に逢うとは。色々と話しをした。「このような所で逢ったのも何かの縁、JMT歩き終わってサンフランシスコに戻って来たら連絡頂戴」と言って、ヒロさんが連絡先を教えてくれた。ヒロさんはカメラマンでアメリカの色々な国立公園に行き写真を撮っている。そんなヒロさんはグランドキャニオンが素晴らしかったと言っていた。いつか行ってみたい。
今回、ヒロさんは自分ではパーミットを取得出来なくてツアーに参加してHalf Domeを登った。パーミットが取得しずらい要因の一つにツアー会社等がパーミットを多く確保してしまうといった事があるようだ。なるほど。
ヒロさんにMountain Houseの中でもヒロさんお気に入りのパスタを頂く。Mountain Houseはお高いので有り難い。

今度は別の男性がコッチにやって来た。
何やらバックパックとシェルターを見せてくれとの事。彼はそれらがとても気になっていたらしく、写真を取りつつ色々と聞いてきた。山と道のTHREE、Locus GearのKhufu、コッチのハイカーから見てもカッコ良いんだなぁ。

横ではカウボーイ・スタイルでCampをするグループを「本場アメリカだなぁ...。出来たら一度はカウボーイ・スタイルで眠りたいなぁ〜」と思いながら、僕はシェルターを「ジーッ」と閉じて眠りについた。


朝:カップヌードル

行動食:PRO BAR、マフィン、アイスコーヒー

夜:パスタ(THREE CHEESE CHICKEN PASTA)


JMT 2015
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